営業職者、その転職志向に待った!!

営業職者、その転職志向に待った!!

 

 営業職目指しての転職は、年齢が高くなるにつれて難しくなるということをかつてきいたことがあります。商品知識を豊富に吸収しなければならない営業職ですから、いま営業するための商品知識だけに特化した知識が必要なのです。

 

 その点、一般に知識の吸収力が鈍り、他の今売らなければならない商品知識以外の知識を豊富に持っているために焦点がボケてしまい、会社が期待する通りの営業ができないだろうとする考えからです。

 

営業職女性がしがちな選択

 

 

 ライブドアニュースが配信している「事務なら転職できる?! 営業職女性の陥り易い間違ったキャリア選択」という記事をみてみます。要するに事務職は簡単に転職できる、という思い込みです。日々数字に纏わりつかれ、会社からも目標数値が達成して初めて当たり前だとされ、目標数値を超えたとき初めて評価される…という話は、女性ならずとも営業職者に求められる宿命というものを聞いたことがあります。

 

 

 

 その点明確な数値目標を持たない事務職は気楽でいい、採用のハードルが低そう…だと誤解する向きがあるのは仕方がないと思います。世の中の営業マンやレディは自分たちが事務職者の給与を稼いであげているんだという意識も多かれ少なかれ持っているものです。ですから余計に事務職の転職は楽だと思ってしまうのでしょう。ところが求人数が少ないうえに応募者が多いのが事務職求人に対する一般的な反響です。

 

 

 

 数値的な成果が出せない分、本人が思う適正な評価と会社とのそれにギャップが生じやすいといった弊害がありがちですが、それより、数値目標に追い立てられることがない分、許容範囲が広がるといった大きなメリットがあります。例えば数学は答えが一つですが、国語は複数の解答があり得るといったように営業と事務の違いがあります。この点より自由裁量が働かせ易い事務ということで人気があるのです。記事では求人全体の半数以上を占めた事務職求人に経験者、未経験者加えて大勢の求職者が集中する、そのため競争率を高めているといっています。

 

 

人事制度の弊害もあるが

 

 

 それでは何故事務職を?という質問を営業に携わっている女性に聞くと「特にやりたいことがあるわけでない」「残業もなく、目標を追いかけなくてもいいから」…といった答えを実例を載せています。このように前向きな思考が消え、マイナスを求める志向が問題だと、記事中のキャリアアドバイザーは指摘しています。しかしこれは我が国の人事評価制度が生んだ弊害だという見方もあります。

 

 数値目標を設定する営業は評価し易いが逆に落第点も付けやすい。一方の事務職は数値目標が設定できないため明確な成果として評価れにくい反面、評価範囲が広くなることから“救いの神”が出てきて、落第点は免れ易い…といった制度になっているからです。成果主義の最大の弊害です。成果をみるための制度が、逆に成果を出そうとする気を削いでしまっているよい例です。

 

 このように会社にお金を持ってきてくれる営業職者が、いわゆる事務職への憧れを抱く傾向が強くなってくるのは決していい傾向とはいえません。そんな人事制度の弊害もある中で、しかし、リーマンショックから多くの企業が立ち直り堅調な売り上げを取り戻した今期の賞与は、営業が支給率大幅アップといった企業が多く見られるのも事実です。

 

 

 一方の事務職者にはそれと比べたら比較的静かなものです。「やった分報われる営業」でもあるのです。営業職者の転職志向、もう一度考え直そうではありませんか!! 何といっても会社の成長を支える第一線部隊なのですから。営業がいれば会社は動きます。しかし事務職者だけでは会社は前へは進めません。